恋する彼らは、美しい。

私にBLを読ませたものがこちらになりま〜す

【四人のにびいろ 2】 ✍︎akabeko先生

 

こんにちは〜!今日もBLという無法地帯で自分の変態性、磨いていますか〜!?

 

というわけで、今回読んだ作品はこちら!ジャン!

 

 

 

【四人のにびいろ 2】

✍︎akabeko先生

 

 

 

 

 

まず言わせてもらっていいかな?

 

akabeko先生、作品掛け持ちしすぎでしょ〜〜〜???

 

 

 

才能が溢れすぎるが故に、受け止める穴ならぬ新作が必要なのは分かる。

 

 

 

例えば『少年の境界』の設定を今作に持ってきた場合。

ヤクザがオメガバースで、運命の相手の存在を知りながら自分の気持ちを貫いて本当に好きな人と番になっちゃう。

 

 

 

誰がこんな脳内乙女チックヤクザの恋愛応援すんだっていうね。

 

 

 

組バレした瞬間に「カタギと同じ幸せ掴もうとしてんじゃねぇぞ!!!」って鉄パイプとメリケンサックで根性叩き直されるやつでしょ。

 

で、ボッコボコの顔で「来世は可愛い顔で生まれてくるから愛してよ」「いや、顔は変えんな。またお前と恋がしたいから」つって双方笑いながらの日本海身投げエンドのやつでしょ。…おっと、性癖の中出し、失礼しました。

 

 

 

 

 

 

で、何の話だっけ?

 

 

 

あ、そうです。今作の続編、出るまでに1年かかってるんです。

その間にもakabeko先生は次々と新作を発表されていたわけです!まるで既読済のLINEの返事は寄越さないくせに、Twitterは熱心に更新する“自称恋の駆け引き系彼氏”と付き合っているかのごとく!焦らし焦らされ、早1年!

 

 

待望の続編

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

 

 

 

 

 

けれども、手放しじゃ喜べないのが社会人チーム所属の腐女子

 

 

 

 

日々是積読、是必定。

 

 

机の上のコミック番長(透明カバー)かけられただけのBLの標高、軽く藻岩山の如し。あ〜攻めに抱かれた受けがこっちを見ている〜。土日にはラブラブセックスさせてやるからな〜。(死んだ目)

 

 

 

なので、2ヶ月連続刊行でもない限り続編の新刊は読むの躊躇うんですよ。

 

 

 

だって正直前巻読むくらいなら積んでる本が読みたい。

 

 

ぶっちゃけタイトル以外覚えてるとこ無かったりするし。この1年で何百冊BL読んだと思ってんの。私の欲求不満満たしてくれるの、別にアンタだけじゃないんだからねっ!

 

 

 

だから今回、やってしまいました。

 

そのまんま続編、読んじゃった。

 

 

薄ぼんやりしたあらすじと判別不能な登場人物の顔と名前は作中で再履修しながら気合いで読んじゃった。

 

いや、マジでヤクザ!組織で動くなし!人数多いんじゃ、ボケ!え、おま、誰〜〜〜!!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果:前巻引っ張り出してきた。(面白すぎて)

 

 

 

 

 

多分前述した理由で今作積んでる人、一定数いると思うのよ。

 

 

 

お願い。前巻から読んで。

 

 

 

結局前巻から読むことになると思うから、それなら諦めて前巻から読んで。本当に1秒の間も無く前回からの続きで、何の回想もなく物語進んじゃうから。山之辺やら片桐やら判別のつかないオッさんが序盤でゴチャゴチャやってるの見て事の重大さに気付くから。おい待て、美馬って何奴〜〜〜?

 

 

 

 

 

 

 

 

その時間すら取れない腐女子、いるよね。

分かってるよ。私も伊達に今月60時間も残業してない。

 

 

 

そんな頑張る腐女子の為に1巻の内容を特別に読み聞かせしてあげよう。

あくまでグーグル翻訳だから、時間が取れたらちゃんと原作を読もうね!

 

 

 

では以下、お好みの脳内cv.イケボ声優でお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

むかーしむかし、ある異父兄弟がいた。

 

兄はヤクザの父を持つ誠(攻)。

弟はカタギの父を持つ相(受)。

 

二人の母は、カタギの血を引く弟だけを可愛がり、兄は一切愛することなく亡くなった。

 

母に愛されたくて弟を真似て大人しくしていた兄は、母の死をきっかけに、何かの愛を期待する必要がなくなったからか、非行(暴力)に走るようになる。

 

その腕っ節をヤクザに買われ、誰かに必要とされることを覚えた兄は、ヤクザになることを決めたと弟に話す。

 

もちろん弟は反対し、兄を説得しようとするが、「全てはお前が母の愛を奪ったからだ」と言われながら兄に犯されてしまう。

 

「この人には俺しかいない。この人の求めるものを与えられるのは俺しかいない」と思った弟は、兄と共に生きる為にヤクザの道を歩むこととなる。

 

 

 

時は進み、兄は若頭、弟は若頭補佐となった時間軸。

 

兄の愛人であるベティ(受)がお仕置きという名目で裸に毛皮のコートを着ただけの姿で交差点を歩いているところを、地元のチンピラである勇(攻?)が助けてしまう。

 

ベティを連れ去った罰として組同士の抗争のおとりとして勇を利用しようとする兄と、ヤクザの世界からカタギの勇を守ろうとする弟。

 

そんな中、暴力だけで頭は空っぽなホモ兄を組から排除しようとする動きがあり、上層部は弟に兄を裏切るよう命令する。

 

が、勇を手玉に逆に兄側に嵌められ、カタギを守ろうとした弟に裏切り者の疑惑がかかるのだったー…。

 

 

 

 

 

 

 

どう?

地獄の一丁目一番地の大地主の家で生まれたような兄弟のこと、少しは思い出してくれたかな?

 

で、今回はそんなお話の続き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(感想)

こんなにも愛の供給が足りてない地区があるということを日本国として把握する必要があると思う。是非署名を集めてこの国を変えたい。

 

 

 

急に海外青年協力隊の人みたいになっちゃったけど!!もう!!全然!!愛が足りてない!!

この人達の目を見たらあいみょんでも顔面蒼白よ。あの夏に咲いたマリーゴールドも一瞬にして塵と化す。

 

 

 

 

 

 

でもみんな聞いて!

カプ固定の兆し、見えてるよ

 

 

 

表紙通り十川兄弟がちゃんとBLできそうです…。いやもう一刻も早く足抜けして幸せになってくれ…。

 

 

 

ちなみに、表紙だと弟の方が「兄貴大好き(ハート)マジラブチュッチュ(ハート)(キラキラ)」に見えるけど(実際そうなので後述だけど)、私的には兄貴の方が弟への依存度が高いと思うんです。

 

 

 

特に山之辺に「殴って女を犯せ」って言われて、結局殴ることも、女を抱くことも出来なかった兄。

自分は暴力でも性的嗜好でも山之辺に褒められることはもう無いと悟って、ベティを求めに行くけど、結局最後に呼ぶのは弟の名前なんだよ。

 

 

 

いや、お前、今まで散々ベティのお尻でヨシヨシしてもらってましたや〜〜〜ん?その恩忘れた〜〜〜?

 

 

うんうん、分かる。急にベティに固執しなくなった。寝起き一発目でベティに挿れられるくらい下半身万年発情のくせに。隠せてないぞ、お前。

 

 

 

でも、先の山之辺の一件で、兄の中では “ 弟以外は全員他人” になっちゃったんだと思うんです。 

 

自分を認めてくれていた山之辺も結局自分の親にはなりきれなかった=他人。

つまりベティも自分の母のようにはならない=他人。

 

そこで唯一縋れるもの。彼の足りない脳みそで考えた結果、弟の相しか残らなかったんじゃないだろうか。

自分を受け入れてくれた、つまり愛してくれたのはただ一人、弟だったって気づいたんじゃなかろうか。

 

「兄貴と生きる」って言った弟の回想シーンが出てくるけど、自分が組を抜けることはすなわち弟と一緒に生きられなくなるということ。

失いそうになって初めて気付いたんだろうね。

 

 

 

 

 

そんでもって

 

 

 

 

 

ベティ、テメェ〜〜〜!!!

 

マジでイヌ(裏切り者)だったのかよ〜〜〜!?急な関西弁に心臓キュってなったわ!!!

 

 

 

 

 

でも実はベティも凄く愛に飢えてる。

 

 

 

ネグレクトを受けてお腹も心も空っぽだったところをヤクザに漬け込まれて、この世で誰もベティを必要としていないことを良いことにヤクザ殺しの濡れ衣被せられて殺されそうだった彼。

 

 

 

待って!?可哀想すぎるでしょ!!?彼は彼なりに求められたことをやろうとした代価が自分の死って何!!?

 

 

 

そして偶然兄と体の関係になったことを良いことに、そのまま十川兄弟のイヌにさせられると…。もうやだヤクザ…。人の心既にここにあらずやん…。しんど…。

もうね、まだ3月だけど「頼むから幸せになってくれ受ベストオブザイヤー」受賞確定です。おめでとう。だからその賞金で南の島で常夏のサンシャインベイベーにでもなっててよ。後で音源送っとく。

 

 

 

 

 

1巻で “ベティは誠さん(兄)の何?” って勇に聞かれた時に、「オモチャかな」って答えてたけど、あれは生死を他人に操作されてる自分への自虐も込められていたんだろうなと今作を読んで思った。

 

だから、求められるばかりで与えるものなんてなかったベティは、例え裏切ったとしても真っ直ぐに求め、好意を与えてくれる勇が気になるんだろうし。

 

 

「本当は全てを捨てて何処までも逃げてしまいたいけれど、この世界にしか自分の居場所はないということも知っている」っていう弱音も勇になら吐ける。

自分を求めているということは、そのまま勇のいる明るい場所で抱きしめてくれるかもしれないって思えるから。

 

 

 

は〜〜〜!もうホント!ベティには何にも考えずガキ使見て、口に含んだ年越しそば全部吹き出す年末とか経験させてあげたい!

 

頑張れよ、勇くん…!次回の君の活躍、大いに期待してる…!

 

 

 

 

 

 

で、最後に問題児ですよ。

 

 

 

兄貴の最強セコム、十川相氏(弟)ですよ。

 

 

 

 

さて、ここで一句。

 

ブラコンも こじらせすぎは 現行犯  (おもち、心の俳句)

 

 

 

えっ、兄の携帯にGPS仕込んでる弟、冷静に考えなくてもヤバくないっすか?

お前は一体真面目な顔して何を言っている?

 

 

頭脳派で通ってるからって最先端技術を駆使するのは勝手だけど、当人の許可なく使用することは犯罪ですよ?そういうのなんて言うか知ってる?

 

 

 

ストーカーです。

 

 

 

お巡りさん信じてください!この人変態です!

 

 

 

 

 

んでもって最後な!

 

 

急に口内犯したくなる弟な!マジおっかねぇ!

 

少なくとも数秒前まで三途の川見てた兄貴にすることじゃねぇから!プールに沈められてた兄貴の酸素量だとそのディープキスは死因になりかねないから!もうこれ以上犯罪を犯すのはやめよう!!!

 

 

 

 

 

 

愛の枯渇したこの世界で最後に愛されるのは誰か。

ちゃんと見届けたいと思います。

 

あと、弟。気を確かにな。

 

 

では、またね。