恋する彼らは、美しい。

私にBLを読ませたものがこちらになりま〜す

【その恋、自販機で買えますか?】 ✍︎吉井ハルアキ先生

 

こんにちは〜!今日も初恋とリア恋を美化してどうにか自己形成出来てますか〜!

 

というわけで、今回読んだ作品はこちら!ジャン!

 

 

 

【その恋、自販機で買えますか?】

✍︎吉井ハルアキ先生

 

 

 

時は遡ること1年半前。
まだ人類が“いいね”を“ファボ”と呼び、私は前職と合わず毎日退職届の書き方をググっていたあの夏に、この作品は誕生した。

 

 

 

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↑これである。

 

 

 

何気なく出会わせた2人のことを、何気なく見かけた全世界の9.4万人が「スキ!」だと支持し、長い月日を経ても2人の結末を見届けたい想いが1冊の本になった程に、誰かの心にそっと「尊い」の種を植え付けたあの国民的ゲイカップル。

 

あの小岩井くん(受)と山下くん(攻)の恋物語、ついに単行本化しましたよ〜!

 

 

あの時☆とか♡押した腐女子、ちゃんと売上に貢献してる〜!?

 

 

 

ほら、こういう “最初無料で見れたけど、途中から商業化しちゃったコンテンツ” って必ずグチグチ言い出すゴミクズクソヒューマン、いるじゃないですか。

 

「pixi◯コミックに移行〜?いちいち見に行くの面倒〜」とか。「個人の趣味で楽しく描いてるだけなのに単価高くないですか〜」とか。

 

 

うるせぇ!いいから黙って有り金全部出せ!

さもなくば今吸った酸素がテメェの最期の自発呼吸だ!!!

 

 

 

 

あのね、腐女子は基本的に無価値なんです。

生産性最下位のお前は息を吸うだけで処罰の対象。腐った瞬間から執行猶予期間。

せめてBL界の経済回すくらいの努力はしろってんだよ。

 

 

 

『生きるは恥でも金は出す。』

 

これぞ全うな腐女子の生き様と心得よ。

 

 

そんなわけでちゃんと買って2人の恋路を見守った私の感想文はっじまっるよ〜♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、まずこれを言わせて!

 

 

 

初々しい〜〜〜!!!!!

 

 

 

物語もなんだけど、書籍全体がとにかく初々しい!

 

 

 

多分先生は人としても、BL的にも凄くお育ちが良い。

BL界の港区生まれで、エスカレーター式のBL教育を学び、汚れなき処女をこの作品に捧げられたんだと思います。

 

 

 

 

だって今どきストラップごときに嫉妬する成人男性、描けますか!!?

 

 

平成も終わりかけているこの時代。

何十ページかに渡っての攻めの不機嫌の原因が

 

 

「そのストラップ、随分大事そうにしてますけど、一体誰から貰ったんすか。ズルイ。でも聞けない。そんな資格、俺にない。」(要約)

 

 

 

 

これですよ!!!!?

 

 

しかもそのストラップ、実はずっと前に攻めに会った時に貰ったもので、嬉しくてずっと付けてただけ。

 

 

 

今どき土屋太鳳主演の格安ラブコメでもそんな回想使われないんじゃないかな〜ァ!?(恥ずかしさでのたうち回る)

 

 

完全にイケナイ太陽あたりがライジングサンしちゃってない?佐野派か中津派かで個人の性癖大体丸裸になってたあの夏の話じゃないよね?

 

 

凄く真面目に少女漫画で恋愛勉強してきたんだろうなっていう先生の真っ直ぐな性格が手に取るように分かる。間違ってない。私もあの太陽の直射日光を浴びて育ったもん。途中で腐って朽ち果てたけど。

 

 

 

他にも「オレンジジュース飲みたいな」っていい歳のオジさんに言われてキュンとして惚れちゃうチョロ下くん(攻)とか。

ゲイであることを言い訳にしたがるロマンティックオレンジ小岩井さん(受)とか。

 

 

 

初々しい〜〜〜!!!!!

 

 

 

 

うん、初々しい。

でも君たち、大人だよね?

その初々しさ、年季入ってない…?

 

 

もしかして:痛い?

 

 

 

 

さて、ここで一度原点に還りましょう。

1ページ目ではありません。表紙でもありません。帯です。

 

何と書いてありますか?「初恋」ですね。

 

 

この初恋!実に厄介!正直評価を二分しかねない危険薬物、「初恋」!

 

 

 

 

 

そう、今回、2人にとってはこの出会いが初恋に近いわけです。

 

 

お互い自分のセクシャリティは気にしており、特に受は引け目を感じている。

攻はバイなので考えは柔軟そうですが、こんなにキュンとさせられる人は受が初めての模様。

 

 

 

 

と、なると従来であれば『男同士であるが故問題』が発生しますよね。

 

だっていい大人だし。

 

恋が毒にはならないが薬にもならないことくらい、経験がなくともanan読めば大体載ってる。

 

 

 

でもこの2人、存分に初恋満喫しちゃってるんです。

 

 

 

特に男同士で付き合うことへの世間体や将来を気にするわけでもない。

 

友達関係じゃなくなる程の関係の深さでもないから失うものも少ない。

 

しかも受に関しては初っ端に片想いしてた人(攻)から「好きです」って言われている。

 

 

え、既に初恋ターンエンドじゃね?

 

 

 

でも違うんです。彼ら、ここからが始まりなんです。

 

 

お互いに初恋に近い状態であるが故に、「じゃあ恋人になったら何をするの?」「好きってこんな気持ちなの?」「好きって気持ちだけでどこまで踏み込んでいいの?」という疑問符で頭がいっぱいなのです。

 

 

 

 

 

 

完全に浮かれてやがる。

 

好き+好き=ラブラブ幸せホモップル。

先生の真面目なとこ出ちゃったな、これな。

 

 

 

そこが帯で「ピュアラブ・ストーリー」と謳われる所以なんですがね。

今回の帯、何一つ間違ったこと言ってない。凄い。言い得て妙。(キメ顔)

 

 

 

なので上記参照の後「これ、大人のするやりとりかなぁ…」って思ってしまった方、残念ですがここでさようなら。

 

普通は打算的になる大人が、ここまで純粋に人を想う姿に「目から蜜柑汁ブッシャァァァ!!!」となるウルトラミラクルハピエン厨な方は一読して損はないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

でも、お話自体は凄く綺麗にまとまっていますよ!

 

 

バイって告白されて「女の子も好きになれるんだねぇ…」って言う受とか、お尻の準備を攻にやられて全恥部を曝け出すことになった受とか、愛し愛されまくる初エッチとか。

 

私の中で燻ってた何かが燃え始める。これが私のイケナイ太陽だ。

 

 

 

 

 

 

 

本作を例えるならかむかむレモンです。

読めば読むほど酸っぱい。心臓がキュってなる。(色んな意味で)

 

 

 

柑橘系BLがお好きな方へ。

 

 

では、またね。